9月11日に開催された放送開始記念生配信イベントの オフィシャルレポートが到着!
2022年10月10日(月)よりテレビ東京ほかにて毎週月曜日の25時30分より放送されるTVアニメ『クールドジ男子』の魅力を伝える生配信イベントが、2022年9月11日(日)に開催されました。
『クールドジ男子』は那多ここね先生原作のマンガをアニメ化。「ドジさえクールにキマる男子たちの日常コメディ」として、カッコイイ男子たちのドジな日々を描いたもの。
今回のイベントは放送開始前に、どこよりも早く第1話から第4話までの特別編集版を先行上映。また、上映後には声優4名が揃って、作品やキャラクターを掘り下げるトークコーナーも催されました(※トークコーナーはアーカイブ配信もあり!)。
参加したのは、小林千晃さん(一倉 颯役)、内山昂輝さん(二見 瞬役)、梅原裕一郎(三間貴之役)さん、千葉翔也さん(四季蒼真役)さん。司会は鷲崎健さんが務めました。本記事では上映後のコーナーを中心にレポートします!
原作を活かした作画の良さも魅力
今回の配信イベントはmahocastで開催。配信のチャット欄には「かわいすぎる!」「ぴったりの役!」など、原作ファンを始めとして多くのコメントが溢れていました。作品の先行上映後は第1話から第4話に登場した声優たちが登場。
まずは鷲崎さんから上映の感想を尋ねられると、二見瞬を演じる内山さんは「原作を読んだときの雰囲気がそのまま!読んだ感触がまさにアニメになっていましたね」と、原作のタッチを活かした作画への感想を伝えます。
四季蒼真役の千葉翔也さんも「髪の色がリアルなのに、それがキャラクターの個性として目立っていて、ナチュラルな雰囲気になっていましたよね」と作品に流れる空気感についてコメントしていました。
キャラへの第一印象&自分にもあった「ドジエピソード」は?
早速、それぞれのキャラクターについて、プロフィール紹介を交えつつ、ファーストインプレッションなどが語られました。
一倉颯
「20歳の大学2年生。ドジを自覚している”羞恥心アリ反省タイプ”で、ドジをしても明るくごまかしたいと考えている。自分には個性がないと感じており、将来像はなかなか描けないのが最近の悩み。人付き合いは得意ではないが面倒見がいい。」
小林さん「表情など表に出るのはクールでも、モノローグでしっかり恥ずかしがるという感情とのメリハリがありますね。その分、モノローグでもいっぱい感情を出したいと思って演じました。表に出さないようにしながらも、感情が漏れているのが魅力かも」
メイン回である第1話からの印象的なエピソードを聞かれると、コンビニで商品と財布を出し間違えてしまうシーンを挙げた小林さん。「僕もポイントカードありますか、と聞かれて全然違うカードを出してしまったことがあって……」と答えると、鷲崎さんから「ちょうどいいエピソード!一人目のコメントとしては100点!」との声が。
二見瞬
「高校2年生、17歳。ハンドボール部に所属しており体力づくりはかかさない。
ドジを指摘されても『あえてだから』と認めない“強がりストイックタイプ”。見た目はクールだが素直な性格で、そのギャップで『かわいい』と言われることも多いが本人にとっては地雷」
内山さん「見ためもキャラデザインもスマートな印象で、クールに演じてみようと思っていたのですが、収録現場で『クールにやらないでください』とディレクションがあったんです。作中では、話数が進むつれてクールドジ男子たちの交流が始まるのですが、瞬は年齢的にも末っ子。ここから可愛さやヤンチャさが出て、馴染やすいキャラになっていきます」
メイン回の第2話で二見瞬が「電車のなかでイヤホンが抜けていた」シーンを見て、内山さんも「無線ワイヤレスイヤホンがどんどん使われるようになって、見かけるようになりましたよね」という「あるある」感を表すと、キャスト陣からも同意の頷きがありました。
三間貴之
「27歳の会社員。“無自覚無痛タイプ”でドジしても特に何も感じない様子。仕事には真面目で妥協しないが、ドジで会社を和ませることもしばしば。そのため社内隠れ癒し担当になっている。多忙な日々を過ごしているため自分にとっての『癒やし』を探し中」
梅原さん「社会のなかでの三間、会社のモノローグありの三間と、いろんな顔を意外と持っているキャラクター。話数が進むごとに年上の顔をするシーンも。会社でプレゼンしているときはトーン高くしたり、モノローグは低くしてみたりなど、一定のテンションでありながらも、いろんな顔を表現しています」
梅原さんもアフレコ現場での「ドジエピソード」があったそうで、現場のスタジオにある引き戸を引く方向を間違えたまま、なかなか開かないと力を込めて、扉を外しかけてしまったといいます。それを先輩声優に見られ「おっ、クールドジ」と指摘された、と話すと、他のキャストからは慰めの言葉も。
四季蒼真
「童顔で高校生に間違われがちだが、19歳の専門学生。“受け入れ前向きタイプ”で、笑いのツボが浅く、自分のドジも自分で笑ってしまう。デザインを学んでおり、将来のやりたいことはたくさんあるものの、自分には武器がないと悩み、なかなか行動に移せないでいる」
千葉さん「パッと見のクールさは少なめなキャラクターで、若者感があって、テンションも落ち込まず明るいタイプ。人懐っこいところがありますよね。蒼真の良さは自覚しているものより、他のクールドジ男子たちから見てわかるところがあって、そこが彼らにはクールに映っているんだと思います」
第4話で四季蒼真が「左右で異なる靴下を履いてしまう」というシーンに、千葉さんは「それを周囲からおしゃれと言われるのは蒼真のポテンシャルがあって、僕からしたらすごいなって。もし、僕が指摘されたらコンビニで靴下を履き直してしまいそう(笑)」と話しました。
劇場版で“クールドジ男子インド編”が公開!?
ここからは、それぞれのキャラクターを深堀りしていくコーナーが展開。最初は「他ドジ紹介!」として、愛嬌ある『クールドジ男子』のキャラクターを、演じているキャスト以外から一言で紹介していきました。たとえば、小林さん演じる一倉颯の印象なら、内山さん、梅原さん、千葉さんが「一言」をフリップに書いて発表します。
一倉颯に内山さんは「飲食?」と疑問符。作中で飲食店のアルバイトを続ける彼に、「飲食系が向いてなさそうなのに、なんで飲食業をまた選んでしまうんだろう。でも、そうやって選んでしまうのが彼らしさかも?」と話すと、配信チャット欄にもコメントで「確かに!」という書き込みがありました。
梅原さんは一倉颯に「自分探し中」とコメント。「各々のキャラがそうだけれど、特に自分探し中に思えています。そのうちインドなどに行ってしまうのでは……」と話すと、小林さんは「劇場版で“クールドジ男子インド編”でいつか!(笑)」と期待を寄せました。
その他、二見瞬に小林さんが「犬派」とコメントすると共に、演じる内山さんが「スタジオにいた飼い犬をあやすのが上手だった」とエピソードを披露。千葉さんから「逆に最も素直」と評され、我慢しても表情に滲み出てしまうところの可愛さを挙げていました。そこには内山さんとの共通点もあり「内山さんもクールだと思いきや、笑顔やちょっとした嬉しさなんかがわかりやすくて良い」と話すと、内山さんは「バレてるのかぁ……」とつぶやき。
それぞれにキャスト陣との共通項なども語られながら、さまざまな視点でキャラクターの印象が語られていきました。
自分は一体どんなタイプ?「ドジ分布図」で掘り下げる
続いてのコーナーは「僕らのドジ分布図」。登場するキャラクターはそれぞれ、一倉颯が「羞恥心あり反省タイプ」、二見瞬が「強がりストイックタイプ」など、キャッチコピーが付けられています。
そこで、クールドジな出来事に対して「受容⇔反省」と「認めない⇔恥ずかしい」という4象限からなる“ドジ分布図”をもとに、自身がどこに含まれるか、さらに他キャストがどこに属すると思うのかについて、分布図を見せながらトーク。
小林さんや梅原さんは「あらゆるドジがあっても受容してくれそうなのが内山さん」と、内山さんを「許容」に振り切った場所に置くなど、似たようなイメージを持っていると話しました。一方、内山さん本人は自分を「反省」のほうに置き、「自分は反省するタイプなんです。こうしたら避けられたはず、と思いながらもう一回ドジしてしまう……」と、自分と他人の評価にズレがあるところの面白さを感じさせました。
梅原さんは自らを「自分は『受容』が突き抜けているけれど、恥ずかしい。でも受け入れるというか諦めるに近い」など、各自のインプレッションを話し合いながら、自分たちの「ドジっぷり」を明らかにしていきました。
読み間違えに電車間違え……白熱する「あるあるドジ」
最後のコーナーは「こんなドジ、『ある』?『ない』?」として、視聴者から実際にあったドジなエピソードを募集し、それに関して「あるある」か「ないない」かをキャストが判断していきました。
「定期テストで早めに終わったと思ったら裏面がありました…」などの投稿を紹介しつつ展開していきつつ、梅原さんの「台本の最後にある息だけのセリフを見逃していて…」など、アフレコ現場にまつわる「ドジあるある」も飛び出ると、それぞれの「声優あるある」や「日常あるある」なエピソードにも華が咲きました。
「ある単語を読み間違えて覚えている、摩天楼を『まんてろう』だと思っていた」という投稿には、キャスト陣は全員「あるある」で判定。そこから引き出された内山さんの「小学校高学年くらいまで、英語の“I don’t know”の“know”をクノウだと思っていた。読まない音という考えがなくて……」というエピソードから「あるある読み間違え」の話に発展。
小林さんも「人の名前で、ウメハラさんか、ウメバラさんか、みたいなときに、ちょうど間くらいに聞こえるように言ってみてしまう」と乗っかります。その後も電車や駅前の乗り間違えなど、ローカルな「あるある」も白熱し、時間はまたたく間に過ぎていきました。
新キャラやED曲も発表!
鷲崎さんからのパスやツッコミも交えながら盛り上がったトークコーナーを経て、ここからは初発表の内容を含む放送情報が紹介されました。
まずは「27歳の小説家で、“天才型自己完結タイプ”なクールドジ男子」である新キャラクターの「五十嵐元晴」を、声を演じる古川慎さんのビデオメッセージと共に披露。古川さんは「クールドジ男子たちを見ていると、クスッと笑えるのが癒やされるところ。元晴はコミュニケーション能力が高いほうで、4人のクールドジ男子とも絡んでいくので、非常に楽しいアフレコになりました。これからもぜひ楽しみにしてください」とコメント。
五十嵐元晴
「27歳の小説家。“天才型自己完結タイプ”なクールドジ男子。幼い頃の出来事が影響し、『人を知らないと人を書けない』を仕事の信条としている。そのためコミュ力が高く、誰とでも友達になれる」
本作のオープニング曲はまふまふさんが歌う『青春切符』であることと共に、エンディングテーマを今日のイベントに参加したキャスト陣が演じるキャラクターユニット「PICG(ピーアイシージー)」が担当することを発表。PICGは「クールドジ男子」の英語表記である「Play It Cool, Guys」の頭文字をとったユニット名になっています。
曲名は『Flash!(ふらっしゅ)』で、作詞・作曲・編曲をシンガーソングライターの佐伯ユウスケさんが担当しています。小林さんは「キャラソンだけれど、そうなりすぎていない、シティポップでカッコいい曲」と印象を話し、千葉さんも「作品のイメージソングみたいな仕上がり」と語りました。
このエンディングテーマはCD化もされ、11月30日(水)に発売が決定!CDには各キャラクターが歌うソロバージョンや、ショートバージョンも収録されます。特にソロバージョンはCD限定で、ファンには注目の内容になっています。
配信チャット欄の盛り上がりが止まらない中、生配信イベントも終幕へ。最後に、今日の感想を問われると、内山さんは「すんなり作品の世界に入っていける15分アニメ。サクッと見られて、でもすぐ次が見たくなる」と話し、小林さんは「原作要素がしっかり入りつつ、役者陣のアドリブも加わっていますから、マンガとの違いも楽しんでいただけるはずです」と勧めました。
最後は全員そろってお別れの挨拶。予定時間いっぱいのうち、終始、和気藹々と進行したこの日の生配信イベントは幕を閉じました。
(文・長谷川賢人)